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アオギリにたくして

アオギリにたくして
2013年 / 2時間00分
  • 企画・製作:
  • 中村里美
  • 監督・脚本:
  • 中村柊斗
  • 出演:
  • 菅井玲 塩出純子 原日出子(特別出演) 
  • 原作:
  • 「アオギリにたくして」中村柊斗(徳間文庫)
  • カテゴリー:人権・平和セクション

平和の種を人々の心に蒔き続けた実話に基づく感涙の物語 実在の被爆者・沼田鈴子さんをモデルに、 アオギリと彼女の奇蹟の物語を実話に基づき描く― 壮絶な人生を歩んだ女性の、過酷にして清澄な愛の軌跡。

「神様は本当に意地悪だ」
結婚式まであと三日、私の人生は一変した―。

〈作品紹介〉

1945年8月6日。
3日後に結婚式を控えていた21才の節子(塩出順子)は、広島に投下された原爆により被爆。
麻酔薬もないままノコギリで片足を切断され、後には婚約者の死を知らされる。
自暴自棄になり、自殺することばかり考えていたある日、
幹の真ん中が抉れて片側が焼け焦げたアオギリの小さな芽を発見。
それを目にした節子は、”どんなことがあっても生きていこう”と決意する。

1980年代に起きた10フィート映画運動によって制作された原爆記録映画「にんげんをかえせ」
に映し出された節子の姿は、世界中に衝撃を与えた。
この映画をきっかけに、節子(原日出子)は平和公園のアオギリの木の下で、
広島を訪れる修学旅行生に被爆体験を語りはじめる。
そして、自分の分身でもある被爆したアオギリの種や苗に、平和への願いや命を大切にする心
を託して、全国の学校、そして世界に広める活動を進めていくのだった。

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「アオギリにたくして」は、広島平和記念公園の被爆アオギリの木の下で、
たくさんの子供たちに被爆体験を語り継いだ沼田鈴子さんをモデルとした映画です。
東日本大震災が起きて4ヵ月後の2011年7月12日、被災地の人々や福島原発の
事を案じながら沼田さんは永眠されました。
「生きて、伝えなければ…」
なくなる一ヶ月前、沼田さんがおっしゃられた言葉が今も忘れられません。
原発と原爆の違いはあっても放射能の恐ろしさは同じです。
私たちは今一度、ヒロシマ・ナガサキの被爆者の声にしっかりと耳を傾け、
日本と世界、そして地球の未来を考えていく時を迎えています。
「世界中の誰にも二度と同じ苦しみをさせたくない」と願う沼田さんの思いを、
日本、そして世界の人々と共に叶えていく映画となることを願っています。
この映画を観てくださった方々の心に、被爆アオギリにたくされた思いを届け、
平和の種がまかれていくことを願っています。

映画「アオギリにたくして」プロデューサー:中村里美
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