奇跡
解説
2011年3月に全線開通を迎えた九州新幹線を題材に、心が離れてしまった家族のきずなを取り戻そうと奮闘する少年2人を中心に描いた感動ストーリー。
監督は、『誰も知らない』の是枝裕和。
今まで生きることの悲しみを鋭く見つめてきた監督が、本作では一転、子供の輝き、家族の温かさをフィルムに捉えた。
物語
九州新幹線の一番列車がすれ違う時、奇跡が起きる。
そんな噂がすべての始まりだった―
小学校6年生の航一(前田航基)と、弟の龍之介(前田旺志郎)は、両親の離婚で離れて暮らしている。九州新幹線が全線開業の朝、博多から南下する ” つばめ ” と、鹿児島から北上する ” さくら “、二つの新幹線の一番列車がすれ違うその瞬間に奇跡が起きて、願いが叶うという―
そんな噂を耳にした2人は、再び家族4人の絆を取り戻したいと願い、友達とともに奇跡を起こす旅に出かける。果たして、願いは届くのか?
途中、様々な人と出会う。
奇跡を信じた子供たちと、彼らを見守り、翻弄され、癒されてゆく大人たちの想いが描かれた感動物語。
子供たちが自分達で考え、行動する。そんな彼らを、そっと見守り支える大人達に心が温かくなる。
作品の中で、子ども達が成長していく姿も見どころ。
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